オンラインレッスン通話アプリ選択の振り返り


昨今、AI英会話が注目されていますが、生身の人間が教えるオンラインレッスン需要も、子供を中心にニーズは絶対になくならないと考えています。

今年2025年5月5日にマイクロソフトSkypeが、サービス終了にあわせて、

当校ECOMは、Google meetを通話アプリの柱に据えました。

今回は、その通話ソフト選定の振り返りをまとめとして書いておきたいと思います。

オンライン英会話レッスンを中心に、通話アプリで一般的候補にあがるのが、下記4つ。

ZOOM, Microsoft Teams, Google meet、独自レッスンルーム

それぞれ、どういう観点で、捉えていたかを、

今後、オンラインレッスンサービスをはじめる新興の方にも参考になるように書いておきたいと思います。

ZOOM

中国のサービス。元々、アメリカシスコ社のWebexというビデオ会議ソフト開発メンバーだった中国系のヤンさんが、その部署メンバー毎、引き抜いて独立してはじめた。
他のアプリと比べて明らかに劣っているのに、
コロナ期は、なぜかマスコミにもてはやされ、ものすごく話題になりましたが、今はどうなの?という感じ。

ただ、ネットやAIで調べてみると、スカイプの後継として、ZOOMを利用している日本のオンライン語学会社さんが多いみたい・・・。

TEAMSやGoogle ミートに比べて、機能が劣り、AIもイマイチ。

それに、40分以上利用するには毎月有料となるのは、無料ユーザーでももっと使える他の会社よりかなり厳しい条件。

それにセキュリティが、ダントツに弱い。

意味不明に、情報が海外に自動的に送られているし、権限設定も必要ないものまで許可されないとダメ。指摘されるとすぐアップデートで塞ぎ。またセキュリティホールを作る(以下同)。

アンインストールしても、そのまま残ってしまっているし。

ちょっと怖くて利用できない・・・。

TEAMS

スカイプ後継として、マイクロソフトが指名したアプリ。

通常なら、皆さんこのTEAMSでオンラインレッスンサービスをしていると思っていましたが、意外に利用は少ないみたい。

TEAMSは、正直、とっても重い。機能が大きすぎる。

複雑で、使いにくい。

頑張っているんだろうけど、色々なものを詰め込みすぎ。

Googleはカレンダーとか、通話やタスク管理などを別々に切り分けていますが、TEAMSは、1つにまとめています。

マイクロソフト系列のChatGPTとの連携を期待して、当社も何度か試してみましたが、多くの個人のお客様が利用についてこれないと考えて、採用見送り。

それに、通話ルームの固定URLが、発行後60日しか保持されないのは、サービス利用に困難をきたします。

Google Meet

シンプル is Best。

通話アプリ専用のGoogle Meet。

それにAI Geminiも連携して使え、機能アップデートも豊富。

固定URLの発行も、最後にルームを利用した日から365日後まで保持されるので、継続して同じURLのルームが利用できる。

通信も安定していて、Google AIの力で、先生の英語を字幕表示できる(日本語翻訳表示も可能)。

利用も、Gmailを持っていれば利用できるので、個人の人も利用しやすい。

法人も、Google Workspace利用企業には、セキュリティリスクなく、使い慣れた環境で、オンライン研修が利用できる。

学校でも、Google ChromeOS: 60%と圧倒的。

Apple iPadOS: 31%  Microsoft Windows: 10%

(出典:株式会社MM総研 「小中GIGAスクール第2期におけるICT整備動向調査」 2025年7月発表)

AIの進化も、GoogleのGemini AIが有望だと思うので、ECOMは、Googleアプリで、生徒様に利便性を提供していきます。

独自レッスンルーム

WebRTCを使ったブラウザベースの通話機能。

EdgeやChrome、Firefox,Safariなどのブラウザでアクセスするだけで利用できるので利便性が高い。

DMM英会話さん、レアジョブさんをはじめ、多くの会社さんが、独自レッスンルームを自社開発、またはSaasとしてレンタル利用して、生徒様に提供中。

しかし、今後オンラインレッスンは、AIとの連携が重要になるので、

AIがビルトインされていない、やるとするならAPIで無理やりもっていくる独自ルーム仕様では、はじめからAIが組み込まれているGoogle meetなどの利便性に比べて、遥かに劣る。

それにPtoP仕様のプロトコルのため、多人数配信に弱く、今後、グループレッスンを念頭においたサービスをする場合、うまく通話提供できなくなる。

そして、個人や企業のお客様の中には、未だにブラウザにIEを使っていたり、バージョンの古いものを使っていたりします。そうした古い環境には、とことん弱く、通話できないトラブルが発生するので、汎用性にかけると考えた次第もあって、ECOMは採用を見送りました。

あと、小さいところで、カメラの背景を、ぼかしたり、変更する機能が、独自レッスンルームになくて、嫌だとおっしゃる生徒様もいらっしゃいました。

こうした情報が必要な方に参考になれば幸いです。


About 成田 勝行

株式会社イーコミュニケーション代表取締役社長。 慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒業後、世界最大のコンサルティング会社Accentureに新卒入社。退社後、暫くダンス活動(Ballet, Jazz, Hiphop, House, Break'in)に専念。イーコミュニケーション創業。 趣味は、経済ウォッチングと言語習得。 踊れて、経済が語れる、経営者という領域で、世界一を密かに目指す。

Leave a comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です