企業が成功確度を高めるには


最近、NISAなど株式投資が広まってきていますよね。

投資の世界では、知られた話ですが、

この事実から、私達が学べるのは、

・実は、人の能力の差って、そこまで大したことないのでは?

・人の成す運は、実は、平均よりもかなり悪いのでは?

ということ。

2番目について補足:
運なんてコインの表裏で、50%50%だと言われていますが、
色々な人の確率が標準化されたアクティブファンドが、同じく確率が標準化されているインデックスファンドに負けている。

人の運をファンドの標準化でかぶせて捉えるなら、アクティブファンドとインデックスファンドの収益は、同等に収斂されていくはずです。

もちろん、その中に、ランダムウォークに乗り、大勝ちするファンドも極稀にあると思います。
でもその一方で、ボロ負けのファンドもいるわけで・・・。

でも、9割負けているというのは・・・。

ちなみにランダムウォークとは、ウォール街の経済用語で、

どうなるか予測がつかないということ。

経営者をやっている人だと、

この運命に翻弄されるというか、

というのが、かなり大きかったのでは?

と思うことがよくあるはずです。

神棚を飾っている経営者も結構いますし。

もちろん、人前で、

「あいつは運がいいから成功」、「運が悪いからー」なんて、経営者は言えず・・・、

「自分が成功したら、運がよかった。全て周りのおかげ」。「自分が失敗したら、すべて自己責任」

「他人が成功したら、偉い!実力」。「他人が失敗したら、運が悪かったんだね」

というのが常識です。

ただ、先ほどの、インデックス投資が、高給取りのファンドマネージャーの力を9割、上回っている事実を、経営に乗せてみると、

こんな最適解がでてくるかもしれません。

“KKDをせず、一定の資本投下を地道に長く続けること”
が成功確度を最も高める

なんだか、森ビルの元社長の名言

に通じるところがありそうです。

なお、KKDは、スラングみたいなもので、

「ココだ―!と、社運をかけた取り組みをする。」 

「”勘”と”経験”と”度胸”で勝負をかけること」

という意味。

よくギャンブルの世界で、オール・インを繰り返して増やしていく様子が漫画などでありますが、

あれって現実世界では、ほぼ無理ですよね。

もちろん、KKD(ココだ―)で、当たればいいです。

実際に、事業をオール・インで当てて、早々に成功してしまう経営者の方もいます。

ただ、9割勝ち残る企業は、

毎日、地道に淡々と仕事に取り組み、一定の投資を自社に続けている経営者がいる会社 

となります。

「そんなのベンチャー企業じゃない! 

「ドカーンと行って、派手にしないと投資もこない」

と反論する人もいると思いますが、

従来のエクイティ調達するより、

以前のように、プレゼン事業に、力をすべてオール・インするスタートアップも減っているのではないでしょうか?

また、”ベンチャー” OR ”零細” の0 or 1ではなく、

という新しいタイプのベンチャー企業が、これから出てきているのかもしれません。

または、

意思決定は、AIで、

人間のトップは、補佐する副社長で成り立つ企業もでるかもしれないですね。


About 成田 勝行

株式会社イーコミュニケーション代表取締役社長。 慶應義塾大学総合政策学部(SFC)卒業後、世界最大のコンサルティング会社Accentureに新卒入社。退社後、暫くダンス活動(Ballet, Jazz, Hiphop, House, Break'in)に専念。イーコミュニケーション創業。 趣味は、経済ウォッチングと言語習得。 踊れて、経済が語れる、経営者という領域で、世界一を密かに目指す。

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